日本語環境でも通知の機能が利用できるようになりました。
通知とは
通知は、スキルから Alexa へプッシュでメッセージを送信する機能です。通知を使うと、スキルはユーザーとの対話とは異なるタイミングでユーザーにメッセージを届けることができます。メッセージを受け取ったユーザーの Alexa デバイスは、新着の通知があることを、通知音とLED の色でお知らせします。ユーザーが「アレクサ、通知は何?」とたずねると、Alexa はたまっていた通知メッセージを読み上げます。スキルごとに通知を有効にするかどうかはユーザー側で選択可能です。スキルは、通知を有効にしている全ユーザーに同じメッセージを送ることも、それぞれのユーザーに異なるメッセージを送ることも、また一部のユーザーにのみ通知を届けることもできます。
次はユーザーの発話例です:
Alexa: <通知音>
ユーザー:通知は何?
Alexa:新しい通知が1件あります。◯◯◯ から ....
ユーザー:保存されている通知は何?
Alexa:保存済みの通知です。◯◯◯ から ....
ユーザーが通知の機能を使うには
スキルからの通知メッセージを受け取るには、ユーザーは Alexa アプリを使って通知の許可設定を行う必要があります。
Alexa アプリからスキルを有効にすると、その過程で通知を有効にするかどうかを選択するポップアップが開きます。このポップアップは、通知やAlexaデバイスの登録住所へのアクセスなど、ユーザーの許可が必要な機能を利用しているスキルが有効にされた時、自動的に表示されるものです。ここで「Alexaの通知」を有効にすることで、ユーザーは通知を受け取ることができるようになります。
すでに通知を有効にしているスキルの設定を変えたり、使っているスキルに通知の機能が加わったので有効にしたりしたい場合は、Alexa アプリから該当のスキルを開き [設定] ボタンを押します。これにより、現在の設定を変更できます。
特定の時間だけ通知を受け取らないようにする(おやすみモード)
夜中に通知音で起こされたりしたら迷惑ですよね。通知は、 特定の時間だけ機能を無効にすることができます。「おやすみモード」がその機能で、Alexaデバイスごとに設定可能です。 Alexaアプリの [設定] でおやすみモードを設定したい Alexaデバイスを選択し、デバイスの設定画面から設定するか、「アレクサ、おやすみモードにして」と言います。おやすみモードに入ると、Alexaデバイスは LED を紫色に点滅させ、おやすみモードに入ったことを知らせます。(おやすみモードを声で無効にする場合は、「おやすみモードを無効にして」と言います)
通知に対応しているスキル
2018年2月15日現在、次のスキルが通知に対応しています。是非試してみてください。
JR東日本 列車運行情報案内
登録している路線の運行情報に遅れが発生または見込まれる場合に、通知でお知らせします。
Yahoo!天気・災害
デバイスに登録している所在地に雨や雪の予報がある日は、朝7時ごろ通知でお知らせします。
通知の機能をあなたのスキルに実装したい場合
通知の機能を持ったスキルを開発するための開発環境は現在デベロッパー・プレビューとして一部の開発者のみに公開しています。ご興味のある方はデベロッパー・プレビューの申請フォームから登録を行ってください。申請フォームでは、どのようなユースケースを想定しているか、配信の頻度、配信しようと考えているメッセージの例についてお伺いします。申請内容のレビュー後、一部の開発者の方には、さらに詳しい情報が提供されます。
必ずしも全てのプッシュ型メッセージが通知の機能に適しているわけではありません。通知のスキルへの適用を考える際は以下をチェックしてください。
- 何らかのタスクの結果を伝えるものや、パーソナライズされた内容を提供するものが望ましい。例えば単に会話を促すような通知は望ましくなく、スポーツゲームの結果をお知らせしてくれるような通知は良い例です
- 通知の機能を使った広告やプロモーションは許可していません
- 通知の頻度には配慮が必要です。あまりにも頻繁に通知を行うとユーザーは煩わしく思い、通知の機能を無効にするでしょう
これこそはというアイデアをお持ちの方、是非デベロッパー・プレビューの申請フォームから登録を行ってみてください!
最後にスキル開発者の皆さんへ。傾向として Alexa とのシンプルなやり取りで完結するスキルが、高評価を得、継続してお使いいただけているようです。通知の機能も同じで、あまり頻繁に通知を行ったり、あまりにも長いメッセージを送るとユーザーはやがてその機能を無効にするでしょう。通知を有効に活用してもらうためには送信頻度とメッセージの長さへの配慮は非常に重要です。
素晴らしいスキルで日々の生活をより楽しく、便利なものにしましょう!
Source: Alexa Developer Blog